1、そのまま放っておく
『1本くらい歯が無くても、今まで通り食事も出来るし、
それに奥歯だから見えないし平気だよ!』
本当に大丈夫ですか?
放置している間に、今まで咬み合っていた歯が、咬む相手を探して伸びてきたり、
周囲の歯が歯周病や虫歯になりやすくなります。次は隣の歯が犠牲に…??
2、両隣の歯を削って、ブリッジを入れる
『ブリッジを入れたけど、違和感も無いし、美味しく食事が出来るよ。
でもブリッジの歯の無いところの下に物がよく詰まって、気持ち悪いのがちょっと…』
ブリッジは固定式なので、取り外したり、装置を洗ったりする手間はかかりません。
違和感が少ないのも利点です。しかし両隣の歯がないと出来ないので、一番奥の歯がない場合は出来ません。
そして両側の健康な歯を少なからず削らなくてはならないという欠点があるのです。
今まで3本の歯で負担してきたことを、今度は2本の歯で負担することになります。
それだけ支えている歯には大きな負担がかかっているのです。
3、部分入れ歯を入れる
『両親も入れ歯だし、私も入れ歯になっても仕方ないよね。隣の歯を削るより良いでしょう?
でもやっぱり違和感はあるわね。それに取り外すところを人に見られるのは嫌だわ…』
入れ歯は保険が適用されるので、安く短期間で手軽に作ることが出来ます。
しかし様々な欠点があります。入れ歯には人工の異物ですから、
補う歯の本数が多くなる程、口の中に違和感が出てきます。
口の中の感覚は非常に繊細で、髪の毛1本でも、口の中に入っていると違和感を感じます。
また、部分入れ歯の場合、両サイドにバネのようなものをかけて、入れ歯を固定します。
バネをかけられた歯は上下左右に揺さぶられ続けます。
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刺さった釘でも長い時間をかけて揺さぶられると抜けてしまうように、
バネをかけられた歯も抜けてしまう事になるのです。
するとその分、部分入れ歯を大きくして、次の歯にバネをかけ…ということを繰り返し、
着実に総入れ歯に近付いてしまうのです。
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また、入れ歯は取り外し式なので、キレイにする為に毎日手入れをしなくてはなりません。
これが手間であるだけでなく、「他の人に見られると恥ずかしい」という事になります。
更に咬む力が弱くなるため、固い物や粘りのある食べ物が食べづらくなります。
“大好きだった、たくわんやお煎餅をポリポリ、バリバリ食べたい”
“肉汁溢れる、分厚いステーキを自分の歯で噛み切れたら、どんなに嬉しいことか…”
歯がある時には当たり前だった事が、入れ歯になると出来なくなり、
美味しい物を自分の歯で美味しく食べる事が、如何に素晴しい事か分かるのです。
4、インプラントを入れる
『インプラントって手術するんでしょう?』
『インプラントって、痛そうで怖いよ〜』
『保険で出来ないから、治療費も高いよねぇ』
インプラントとは、抜けた歯の変わりに金属製(チタン)の人工の歯の根を、顎の中に直接埋め込んで、
その上にかぶせものをする治療法です。
インプラントの利点は、ブリッジと入れ歯の欠点がない事です。
インプラントは自分の歯と同じように顎の骨で支えられている為、他の歯に負担をかけたり、
違和感が出たりすることがありません。更に咬んだ時の接触(咬み応え)が自分の歯に限りなく
近い感覚になるのです。
認知度の上がってきているインプラントですが、
まだまだ間違ったイメージを持たれている方も多いようです。
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